歯科用CT

歯科用CTについて

1.従来のレントゲン写真とCTの違いについて

歯科用CTとは、歯やあごの骨、血管、神経などを立体的に撮影できる装置です。撮影方法は座ったままX線を360度方向からあてることで撮影が可能です。時間も短く被爆量も少ないので安全性も高い機器となっています。

従来のレントゲン写真では、歯や骨の状態を2次元の平面画像として見ていましたが、歯科用CTでは3次元の立体的な画像として撮影できますので、従来のレントゲンでは見ることが難しかった部分の歯や骨の状態を、詳しく確認しながら治療を行うことが可能となりました。

2.被爆線量が少なく安全性も高い

歯科用CTの撮影は、医科用CTに比べて被ばく量が少なく、撮影時間も10秒程度です。撮影台に寝る必要もなく、座ったまま撮影できますので、高齢の方や体の不自由な方でも安心してご利用いただけます。

3.より効果的な治療方法の選択

歯科用CTで得られた情報をもとに、一人ひとりの患者様に合った治療計画を立てることができます。また、歯科用CTによる画像でご自分の歯の状態を詳しく知ることにより、歯の治療に対する不安や疑問を解消することができます。

インプラント治療の場合、歯科用CTでの撮影によって骨の形や神経の位置を正確に把握できますので、より安全なインプラント治療ができます。

歯周病治療では、歯科用CTでの撮影によって歯槽骨(歯を支える骨)の溶け具合を詳しく確認できますので、効果的な治療方法を検討する際に役立ちます。

根管治療では、根の形状や状態を立体的に確認できますので、より精密な根管治療が可能になり、再発のリスクを減らすことができます。

親知らずの抜歯では、親知らずの生え方や周りの骨の状態、歯と神経の位置のなどを立体的に確認できますので、正確な診査が可能です。

矯正治療の場合、歯の根や顎の骨の状態を立体的に確認できますので、より正確な治療計画を立てることができます。